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諸国漫遊記
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 世界中が望んでいたギガマッチ、マニー”パックマン”パッキャオVSフロイド”マネー”メイウェザーの試合交渉は結局、まとまる事なく決裂してしまった。

 それに伴いパッキャオはメイウェザーの代役として、ガーナ出身の元世界王者ジョシュア・クロッティとの対戦を選んだ。

 話題性ではミゲール・コット戦には届かないだろう。しかしこの試合、パッキャオにとってコット戦以上の苦戦が待っているかもしれないと、メディアやファン達の中では考えている人間も少なくない様だ。

 それはきっと、今までにクロッティが見せてきた、試合ぶりがそう思わせるのかもしれない。彼は過去に3敗を喫しているがいずれも僅差、見方によれば彼の勝利とも思えるような内容だった。彼は今まで強豪相手でも惨敗を喫したことがないのだ。

 もはやパッキャオの試合予想程、馬鹿げたことはないと私自身深く思い知らされてきたのにも関わらず、それでも、と思わせてしまうのは、きっと今回の場合パッキャオの試合予想ではなく、”クロッティ”がパッキャオと試合をする、という目線からこの試合を見つめているからなのかもしれない。

 そしてクロッティには近年、パッキャオが対戦してきたどの相手も持ち合わせていなかったものを持っている。

 それは一言で言えば”飢え”だった。

 私が滞在していたNY、ブルックリン、そこでトレーニングをしていたジョシュア・クロッティは誰よりも飢えて見えた。

             *

 約5年程前のこと、NY、ブルックリンとマンハッタンを結ぶブルックリンブリッジの下に、古き歴史を持ったグリーソンズ・ジムというボクシングジムがあった。そのジムでジョシュア・クロッティは大粒の汗を流していた。

 当時はまだ世界のランキングに入るホープの一人でしかなかったクロッティは、昼下がりのだらけた雰囲気のジムの中、黙々と次戦の為トレーニングに没頭していた。深く黒い肌は、汗が流れる度に黒光りした。アフリカン・アメリカンとはまた違う、アフリカンが持つしなやかな肌の黒さを見せていた。その黒い肌を引き立たせるように彼の真っ白な目がギラギラと光って見えた。

 クロッティが誰かとの会話の中で、幼少期にガーナのストリートで腕をならしていたもんだ、と話しているのを聞いた事があった。そんな男が自分の人生を変える為に始めたのがボクシングだったという。

 練習後、シャワーを浴びるとクロッティは何時もロッカールームで目を閉じ、祈りを捧げていた。

 彼の神がどんのようなものだったかわ分らなかった、が、その時間がとても神聖なものに見えた事だけは確かだった。

 祈りを終えた彼の目は、感情を持たない澄んだ眼差しをしていた。


 一方その頃、時を同じくして元世界王者のザブ・ジュダーが世界統一戦の舞台にてコーリー・スピンクスにリベンジを遂げ、世界ウェルター級統一王者となっていた。

 クロッティとジュダーは当時、このグリーソンズ・ジムでトレーニングを行っていた。

 が、2人がジムで出会う事は全くと言っていい程なかった。クロッティは昼、ジュダーは夜にジムでトレーニングをしていたからだ。

 しかしある日、その統一王者となってしばらく経った頃だろうか、ジュダーが昼間のジムに7、8人程の取り巻きを引き連れてやってきたことがあった。そのときクロッティは1週間ほど前に試合を終え、ジムワークに復帰をしている所だった。

 ジュダーは結果、内容,共に素晴らしかった事もあり、いつも以上に機嫌良くジム内を歩き回り、一角に陣取って仲間達と座り談笑をしていた。

 そんな時、練習中だったか、終えた後だったか、リングの上でトレーニング仲間やトレーナーといたクロッティにジュダーが近づき話しかけた、

「なぁ、なんでお前俺と戦いたいんだよ。」

 そうクロッティに問いかけると、

「それより今度、スパーリングパートナーになってくれよ。金ならやるからよ。」

 ジュダーはクロッティを見下すようにして言った。

 クロッティはそんなジュダーをを睨みつけ、言い放った、

「お前の金なんかに興味はない!俺が欲しいのは、お前が巻いているベルトだけだ!」

 その瞬間だった、

ージュダーがいきり立ち、クロッティに歩み寄った。

ークロッティのトレーナーやトレーニーング仲間が、彼らの間に入る。

ージュダーの取り巻き達も立ち上がった。

ージュダーがすごみを利かせる様にしてクロッティ達を睨みつけた

ークロッティの目がぎらついた。

ーそしてジュダーが手を、、、
 
 ジム内に緊張が走った。


    ー続く
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  • 無題
あまね丸 2010/01/31(Sun)23:55:38 編集
続きがすごーく気になる話です
  • 無題
中屋BOX 2010/02/01(Mon)21:21:17 編集
あっ、そうでしたね。イヤ、忘れていたわけじゃないですよ(汗)。近く更新したいと思います。
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