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諸国漫遊記
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 アレクシス・アルゲリョ インタビュー




 現在ボクシングの世界において複数の階級を制覇しているボクサーは珍しくはない。しかし彼程常に王者の義務を果たし、また先の階級でも常に強者を選び続け、自らの試合を芸術まで昇華させたボクサーはどれほどいただろうか。
 彼とは元3階級制覇、リングの貴公子、破壊的な痩せっぽちなどとも呼ばれたアレクシス・アルゲリョのことだ。
 私は中米を旅行中だった2007年10月31日、彼にインタビューをする機会を得た。

ーー現在、何をなされて生活しているのですか?

 3年程前からマナグア市(ニカラグアの首都)の市長補佐をしています。

ーーどのような内容のお仕事を普段なされているのですか?

 今、私が携わっている仕事は大きく分けて3つあり、マナグア市内のスポーツ、カルチャーそしてソサエティー、それらを向上させるために様々な試みを私はしています。

ーー先日、あなたが以前建てられたジムにボクシングの試合を見るため脚を運びました。あそこは依然としてあなたが運営なされているのですか?

 いえ、今は市が経費を負担しています。あのジムもそうですが、今まで私がこの仕事で作ってきたサッカー、バスケットやベースボールなどのコートも全てはまず子供達をアルコールやドラッグが行き交うストリートに近づけさせない為なのです。

ーー会場は決して安全とは言えぬ立地にあるように感じました。

 確かにそうかもしれません。ですからあのような地域に住む子供達にスポーツを通じて継続、積み重ねといった生きて行く為に必要な精神を学んでいってほしいと思っているのです。

ーーそれはある意味ラテン・アメリカ全体に言えることかもしれないですね(笑)。

 ハイ、私もそう思います(笑い)。あなた方日本人は戦後、それらの努力により世界一のテクノロジー大国となった。それでは私達ラテン・アメリカの人々も各々の内戦後、同じように立ち上がらなければならない、のですが、私達は日本人ではないのですよ(笑)。私達はもっと責任感を持ち、自分を信じなければなりません。

ーー今もボクシングの現場には関わっておられるのですか?

 いえ、今の私には市の為の仕事があるので、昔のようにはボクシングにはもう関わっていません。時にボクシングの番組に出演することもありますが、役割もだいぶ以前とは変わりました。

ーーローマン”チョコラテ”ゴンザレスを指導されていると聞きましたが?

 はい、教えていました。今、彼は日本のプロモーターと契約しましたよね?(帝拳ジムとプロモート契約し、11月3日エリベルト・ゲボンを初回KOし、日本に衝撃を与えた。)彼は非常に才能のある選手です。確かに彼にはテクニックなども教えましたが、私が彼に伝えていたことは、よりメンタル面のことです。常に練習を怠らず、自分が国を代表しているのだと言うことを忘れぬようにと伝えていました。そしてこれは私の信念なのですが”真実”のスポーツとは国々を結びつけるものなのだ、ということです。彼にはそのような意味でも大いに期待しています。

ーー来月にニカラグアのリカルド・マヨルガがフェルナンド・バルガスと試合をしますが、彼についてはどう思われますか?今の話しを聞いてるかぎりでは彼はあなたの考えと真逆に位置しているように思うのですが?

 私は彼に直接会ったことはないので個人的な性格は知りませんが、今までの色々な行動を見るかぎりでは、確かに彼には同意しかねます。本物のボクサーとは喋りすぎるものではなく、常に良いコンディションを保ち、試合までには最高にまで持っていくものだと考えています。しかし私には彼が常にグッドシェイプをしているとは思えません。私はコンディショニングとは身体を作ることのみならずメンタルも同時に作り上げることなのだと考えています。

ーー海外の試合なども観戦はもうされていないのですか?

 良いカードがあればテレビでたまに見ることもありますが、やはり以前程は観てはいませんね。

ーーあなたが戦っていた時代と比べ現在のボクシングをどのように思われますか?

 今のボクシングはミスマッチが少し多いように思いまね。

ーータイトルの数が増えたことや、タイトル以上により多くのファイトマネーを優先するボクサーが増えていることについては?

 タイトルの数や金銭は問題ではないのです。私が言いたいのは、今の彼等の経験値がその舞台に相応しい選手ばかりではない、ということです。私の時代では50戦、60戦と試合をこなしていく中でナショナルチャンピオン、地域チャンピオンとなり、世界に挑戦する、というステップがあった。しかし今は、アマチュアで経験があるとはいえ、僅かなプロの試合数の後に世界に挑戦する選手が増えている。身体的にはともかくメンタル的にはまだその舞台まで足りない選手が多いように感じます。

ーあなたは常に強い相手に挑んできましたね、

 私は現役時代、全ての時において自分のベストを尽くしてきました。そしてそれは今でも変わりはしないのです。現在の私の仕事も非常にタフなチャレンジですが、これはあの時と少しも劣らない”素晴らしいチャレンジ”なのです。

ーー今でも数多くのボクシングファンはニカラグアと言えば、まずあなたのことを思い浮かべます。

 私はどこの国に行って戦っていても常に自分がニカラグアの代表で、その場所で自国の国旗が掲げられることを誇らしく思い、戦ってきました。これからもゴンザレスのようなボクサーを通じて日本とニカラグアの関係が深まるとよいと思います。

ーー外交という面目でならあなたもまた日本に来日できますか?

 そうですね(笑)。その時を楽しみにしています。


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